secret…xxx

樺乃の目がキョトンと揺れた。小さな唇が少し開く。


『誤解…?』

『俺はお前が思う程大人じゃねぇよ』



例えば。

たかが、な事も
されど、な事も

なんだって。



『お前が呼び出されてりゃ腹も立つし、不安にもなる』


いつも、お前が戻るまで落ち着か無ぇし。


『何でもなくただ他の男と喋ってんの見ても、イライラする』


すぐに引き離して、目の前で見せ付けたい。

俺のだって。


『だから演技でも何でも触れられたって思うとすげぇ嫉妬する』

『…嘘』

『本当』


余裕無ぇんだよ、

お前に関しては。


< 39 / 46 >

この作品をシェア

pagetop