secret…xxx

*オマケ*


『…やばー』

あれ絶対伊川先輩だったよな。初めて近くで見たけど…超格好良かった、樺乃先輩とマジお似合い。

って、そうじゃなくて!

樺乃先輩が相当キレてる伊川先輩に連れて行かれるのを見たのはついさっき。

好きな女の気を確かめたくて、見えるトコで樺乃先輩と抱き合って反応をみる――なんて、やっぱり軽率だった。

廊下をトボトボ歩きながら、反省する俺の前。

幼なじみ兼好きな女本人である彼女が泣きそうな顔で突っ立ってた。


『アンタ何してんの』

『は?』

『相澤先輩が好きなの?』

絞りだすような声に心の中に少しの期待が生まれる。

『なんでお前が気にすんの?』

『……』

『なんで泣きそうなの?』

『……』

『なんで…―』

『アンタがスキだからに決まってるでしょ!!』

馬鹿!と些か雰囲気壊す言葉も混じってるけど

『…やっと聞けた』

『な、ななによ、』

『俺も。お前のことスキ』

『……………へ?』


思いもよらず作戦成功。

とりあえずこいつの誤解解といてから、先輩2人に謝りに行こうかな。


*end*


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