secret…xxx

あからさまに不機嫌な態度を出す俺にフォローを入れようとしたのか、口を開こうとした樺乃を香汰の手が止めた。


だから、普通に触んなよ。

意地悪い目で俺をチラリと見た香汰にどうしようもなく苛立ってくる。


俺と樺乃が前に別れた時くらいから、香汰は目に見えて樺乃を甘やかすようになった。


何をするにも樺乃の肩を持つし、とことん可愛がる。


…保護者みたいな勢いだ。


寄りを戻してからは、俺の前であえて樺乃を構うようになった。


頭や頬、髪を撫でられても顔色ひとつ変えずに微笑んでる樺乃からして、香汰が樺乃に触れることは日常茶飯事らしい。


…樺乃は無防備過ぎる。



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