教師と不良は片想い中
「…はぁ…誰も居ないんだけど。」

「アンタ…此処で何してんの?」

いきなり後ろから声がした。驚いて後ろを振り返ると1人の男子生徒が立っていた。

「……………。」

「ちょっと、俺の質問は無視?」

男子生徒があたしに近づいてきた。


よく見ると、その男子生徒は、あたしと同じ学校の制服を着ていた。


「…あっ、えっと…学校に行きたいんだけど道に迷っちゃって困ってるんだけど…。」

あたしは、慌てて答えた。
「ふ〜ん…案内してあげてもいいけど……アンタ、見ない顔だな。転校生か何か?」

「えっ!あっ…はい。」

「あっそ…ほら、早く行かねぇと遅刻するぞ、転校生。」

そう言って男子生徒は、歩きだした。




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