教師と不良は片想い中
なんか空君からものすごく黒いオーラが出てる…気がする。


先生は、空君の方を見てニヤついていた。

「おぉ、恐いねぇ空。先生に何か用?鈴とラブラブしてる所なのによぉ。」


何言ってんのこの人ォォオォ!!


「ちょっ…何言ってるんですか先生!!嘘つかないで下さいよ!」

「そんな照れんなってぇ♪」

「照れてません!!」


空君の方を見ると…相変わらず恐ろしい表情で先生の頭をガッシリと掴んでいた。


「いい加減にしろよテメー。鈴から離れろ…。」

そう言って空君はあたしと先生を引き離した。

「何すんだよ空…。」

「黙れクソ教師。ほら、鈴行くぞ。」

空君は、あたしの手を引いて教室を出た。


「空君…?あの…」

「何で誰も呼ばなかった?」

恐い…。


あたしの腕を掴んでいる空君の手に力がこもる。


「痛っ…!空君…腕痛いよ…。」

「あっ…悪ぃ…。」

そう言って空君は手を離してくれた。




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