君色
俺よりも3ヶ月先輩のアルバイトで、どうやら同じ学校らしい。
年齢も一つ上で、2学年では高嶺の花って噂の人だと他のバイトが言っていた。
俺とそいつと牧野を含めて、西高に通っている奴は全部で7人。
近いせいもあるのかやたらと多かった。
「君、タカと仲良しなんだってね」
「は?」
タカ?タカって誰だよ。
「中野隆之」
「あぁ!中野の事ね」
随分長い事中野って呼んでたから、アイツの下の名前忘れかけてた。
「あたし、タカの彼女なんだ、よろしく♪」
「へっ…??」
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!????
マジで!?
嘘だろ!?そんなん聞いた事ないしっ!!
「…ほんとに彼女なの?」
「嘘言ってどーすんの」
た…確かに。
「で?何か悩み事?おねーサンが聞いてあげよう」
牧野はそう言うと俺の隣にちょこんと座った。