君色
気がつくと、俺はベッドの横でうずくまっていた。
あの時、どうやって帰って来たのかすら思い出せない。
俺はどうしていたんだろう…?
あの日から何日経ってる…?
どれだけの時間をこうして過ごしているのかも分からなかった。
コンコンコン。
誰かが部屋のドアをノックした。
どうぞとも言ってないのに、ドアは勝手に開き、白衣を身に纏った男が、母親とともに中へ入ってきた。
こいつは何度か見た事があるような気がする。
こうして何度か部屋を訪れ、その度によくわからない質問を投げかけ、帰っていくのだ。