君色
「……樹里」
俺は彼女の腕を引き、もう一度強く抱き締めた。
「名前…初めて呼んでくれたね…」
「…そうだっけ?」
「そうだよ。
ねぇ、お願い…もっと呼んで…?」
「樹里…」
俺は、ここにいる。
どこにも行かないよ…。
それから俺たちは、誰もいない保健室のベッドの上で、何度も何度も深く唇を重ねあった。
俺は彼女の腕を引き、もう一度強く抱き締めた。
「名前…初めて呼んでくれたね…」
「…そうだっけ?」
「そうだよ。
ねぇ、お願い…もっと呼んで…?」
「樹里…」
俺は、ここにいる。
どこにも行かないよ…。
それから俺たちは、誰もいない保健室のベッドの上で、何度も何度も深く唇を重ねあった。