君色
俺はプレゼントの事も聞きたかったので、弁当を忘れたと嘘をつき、樹里と二人で購買へ向かった。


まぁ、弁当と言っても俺は一人暮らしだし、学校へ行く前にコンビニで買う弁当なのだが。



え?それじゃあ購買と変わらないって?



実はウチの高校の購買のパンはすげぇマズイんだよ。



「須往が弁当忘れるなんて珍しいね」

「そーだね。それにしても最近北斗、変わったと思わない?」

「思う思う!なんか丸くなったっていうか、優しくなったって言うか」

「市川のお陰かもね」

「そうかもね」

「俺らもさぁ、負けてられないよね」

「え?」



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