君色
第十六話
close your yeys
9月も後半に差し掛かった某日、樹里が18回目の誕生日を迎える。
観覧車に乗りたいという彼女の希望で、今日は隣町の瓦坂に遊びに行く予定だ。
この瓦坂という街は、俺にとって消し去りたいくらいの忌まわしい過去や
思い出すと胸がうずく程の辛い思い出が沢山あって
少し前までは正直、この地に足を踏み入れる事すら抵抗があった。
でも、今は違う。
樹里と出会って、少しずつ、俺の傷は癒されようとしていたのだ。
観覧車に乗りたいという彼女の希望で、今日は隣町の瓦坂に遊びに行く予定だ。
この瓦坂という街は、俺にとって消し去りたいくらいの忌まわしい過去や
思い出すと胸がうずく程の辛い思い出が沢山あって
少し前までは正直、この地に足を踏み入れる事すら抵抗があった。
でも、今は違う。
樹里と出会って、少しずつ、俺の傷は癒されようとしていたのだ。