君色
やばいやばい…

コレはもしかしてもしかすると…トキメキの予感っ!?


神様はあたしに、いつまでも前の恋を引きずるなって言ってくれてるのねっ!?



純平君は、それからずっとあたしのそばにいてくれて、土偶からの迷惑なアプローチと、酔っ払い達の飲め飲め攻撃からあたしを守っていてくれた。


しかし、酒がめっぽう弱いあたしなので、いくら飲め飲め攻撃を免れても、カクテル数杯で、完全に酔っ払ってしまっていたのだ。



あたしの代わりに一気してる純平君はどんだけお酒強いんだろう。




凄いなー。


歌もうまいし。

背も高くて、爽やかで



きっと、凄くモテるんだろうなぁ―――――…





う゛っ!!!!気持ち悪いっ!!!!




突然の吐き気に襲われたあたしは、両手で口をふさぎながら、
外の空気を吸う為に一旦非常階段に出た。


夜風がそっと頬を撫でる。

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