君色
第三話
FAKE
あたしの運命を変えたのはその次の日の事だった。
いつものように朝目覚めて
いつものように学校へ向かう。
今日もいつもと変わらない一日を過ごすんだと思っていた。
しかし校舎へ入るなり女子達の視線が四方八方からチクチクと刺さってくる。
「?」
とりあえず教室に入ってみるものの、そこでもやっぱり注目を浴びた。
まるで珍しいものでも見ているかのように。
「なんなのよ」
あたしは不機嫌にそう吐き捨て、かばんを乱暴に自分の机に叩き付けた。