君色
第十八話
移り気な幻【後編】
「…そういうの、良くないよ…」
「え…?」
「自分の気持ちに嘘ついて、生きていくのはよくない」
4年っていう時間は、あたしと北斗が一緒にいた時間の何倍も長い。
あたしでさえ、まだ吹っ切れてないのに…
たった一日の温もりだけで、簡単に清算できるような時間じゃないでしょ?
「今日寂しさを埋められたとしても…
明日は?明後日は…?
誰が純平君の心を癒すの?」
「…………」
「…自分の力で、立ってなきゃダメだよ。自分の足で歩かなきゃ…」
強くならなきゃいけないんだ。
それは、あたし自身に言い聞かせている言葉でもあった。
人は弱い生き物で、誰かが隣にいないと生きていけないものだけど
ただ甘えながら生きるのと、支え合って生きていくのとは違うから。
「え…?」
「自分の気持ちに嘘ついて、生きていくのはよくない」
4年っていう時間は、あたしと北斗が一緒にいた時間の何倍も長い。
あたしでさえ、まだ吹っ切れてないのに…
たった一日の温もりだけで、簡単に清算できるような時間じゃないでしょ?
「今日寂しさを埋められたとしても…
明日は?明後日は…?
誰が純平君の心を癒すの?」
「…………」
「…自分の力で、立ってなきゃダメだよ。自分の足で歩かなきゃ…」
強くならなきゃいけないんだ。
それは、あたし自身に言い聞かせている言葉でもあった。
人は弱い生き物で、誰かが隣にいないと生きていけないものだけど
ただ甘えながら生きるのと、支え合って生きていくのとは違うから。