君色
「あたしは…どんな事にも全て意味があると思うんだ。

無駄な時間なんてないんだよ。


その四年間は、純平君にとって、凄く必要なものだったんじゃないかな!だから、今、ここでこうしてる純平君があるんだと思うよ!」

「……………」



純平君は、フッと笑った。


「また、会ってよ」

「…うん、いいよ」

「俺のメアド登録しといたから、メールする」


い…いつの間に!!


「じゃーね、樹里!」



純平君は笑顔で手を降り、元来た道を辿って帰って行った。




なんか…元気になってくれたみたいで良かった。


なんて…全部自分にいい聞かせてただけなんだけど。


でもね、これだけはハッキリ言えるよ。



今日、純平君にあえて良かった。

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