君色
「おはよ〜樹里」
「おはよ日向」
「朝から機嫌悪いねぇ?どした?」
「さっきっからみんなジロジロ見てくるから気味悪くてさ」
「あ〜…それって…」
日向が何かを伝えようとした時、その言葉を遮るようにクラスの中心にいる女子
達があたしの前に立ちはだかった。
「何?」
あたしはそいつらを軽く睨む。
「あんたさぁ、須往君のなんなの?」
「はぁ?」
意味がわからん。
「映画館から出て来るとこ見たヤツがいるんだけど」
「だから何?それであんたらに迷惑かけた?」
つぅか関係ないじゃん。
今どき本当にいるんだ、こうゆう女…。
「ムカツクこいつー!!調子乗ってんじゃねぇよブス!!」
リーダー格の女があたしをどつくと、
プッツン。
頭の何処かで血管が切れる音がした。