君色
あたしは、家に戻ると、何件か溜まっていたメールにゆっくり目を通した。



あ…純平君からも来てる…。




From 純平君

sub 無題

―――――――――――
友達、大丈夫だった?

  
―END―





心配…してくれてたんだ。


あたしは今日のお詫びとお礼がしたくて、純平君に電話をかけた。




『もしもし』

「あ、あたし…」

『…あたしあたし詐欺?(笑)』

「ぷっ。ゴロわるっ(笑)」

『今日、どうだったの?友達』

「うん、大丈夫だったよ…2~3日くらいで退院できるってさ…」


ちょこちょこ沈黙が漂う雰囲気を不信に思ったのか


『なんか…元気ないね?』

あっさりとあたしの状況を見抜いてしまった。


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