君色
『もしかして…倒れたのって元カレ…?』

「えっ…う、ううんっ…違うよ!」


あまりにも純平君が鋭いもんだから、あたしの声が裏返る。



これじゃ肯定してるようなものだ。




『……………』

「な、何?」


なんか言ってよ…。


『…ねぇ樹里。俺と付き合って?』

「はいっ!!??」



どっからそんな話題になっちゃうの!?


『俺今日樹里と遊んでみてさぁ、お前の事好きかもって事に気付いたんだよね』


つーか今あたしそれどころじゃないんですけど!?



しかも“好きかも”って何よ!“かも”って!

< 254 / 270 >

この作品をシェア

pagetop