君色
「あ~~…あたし今ちょっとそうゆう事考えてる余裕がないからさぁ…」

『なんで?友達退院するんでしょ?』

「いや…まぁ、それはそうなんだけどさ…心の準備が出来てないっつーかなんつーか…」

『……俺の事嫌い?』

「そうじゃないって」



むしろあたしには勿体ないくらいだよ。



『まぁ今すぐ返事しろとは言わないから、ゆっくり考えてよ?』

「うん…」



正直、凄く困った。


純平君の事は好きだし…付き合えたら楽しいんだろうけど…



やっぱり…



そんな簡単に答えは出せないよ。



何も考えずに、その腕の中に飛び込んでいけたら楽なのにね。




ほんと、恋愛ってうまくいかないなぁ。



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