君色

北斗の家に到着すると、あたしたちは無言のまませっせと荷物を家の中へと運び込む。


彼の部屋に足を踏み入れた途端、あたしは信じられない光景を目の当たりにした。




「な…なに！？空き巣！？」



いつもは小奇麗に片付けられている北斗の部屋が、今日は足の踏み場もないくらい散らかっていて


家具やら何やら、破損しているものも多く見受けられた。




「……………」


北斗は、何も言わない。



でもこの状況に驚かないと言うことは恐らく空き巣の仕業ではないのだろう。



あたしはそれ以上追求する事をせず、無理矢理スペースを作って一旦荷物をそこへ置いた。