君色
「お花買ってきたよー」
樹里がお供え用の花を抱えて戻って来た。
信号機の根本とガードレールの間にそれをちょこんと添えて、俺達は手を併せる。
「帰るか」
「もういいの?」
「うん」
ふと見上げた空は
雲一つなくて
空の上の国からは
きっと俺達の事がよく見えてるんだろう。
俺の心は
この空のように、とても穏やかだった。
「あ~!あんた、また泣いてたんでしょー?やーい!泣き虫北斗~!」
樹里が俺の頬を人差し指でつつきながらからかって来る。
「うっせ!!黙れハゲ!!」
「は!?ハゲてねぇし!!」
軽く頬を染めながら俺は顔を背けた。
樹里がお供え用の花を抱えて戻って来た。
信号機の根本とガードレールの間にそれをちょこんと添えて、俺達は手を併せる。
「帰るか」
「もういいの?」
「うん」
ふと見上げた空は
雲一つなくて
空の上の国からは
きっと俺達の事がよく見えてるんだろう。
俺の心は
この空のように、とても穏やかだった。
「あ~!あんた、また泣いてたんでしょー?やーい!泣き虫北斗~!」
樹里が俺の頬を人差し指でつつきながらからかって来る。
「うっせ!!黙れハゲ!!」
「は!?ハゲてねぇし!!」
軽く頬を染めながら俺は顔を背けた。