君色


そんなある日…。

突然先生が次週のHRの時間に席替えをするとかいい始めた。


えーーーっ。


心の中で落胆するあたし。

だってせっかく須往北斗の隣だったのに!
あの可愛らしい寝顔が間近で見られなくなるのかと思うとやりきれない気持ちでいっぱいだ。



そこであたしはついにある行動に出る事にした。


現国の時間…。

先生はザマス眼鏡のよく似合うおばさんで、他の先生よりも声がデカイ。

そこを狙ってあたしはついに、この隣で眠る可愛らしい寝顔を携帯のカメラに治める事に成功した!!!






と思った瞬間。


ギロッと須往北斗の大きな瞳が開いた。




やばい!ばれた!?



須往はすかさずあたしの携帯を取り上げ、床に思い切り投げつけた。
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