君色
第五話
GAME OVER
「う〜ん。それはもう恋でんがな」
「恋っ!?」
「どう考えても」
あたしは、須往と付き合っていた事がフェイクだった事や、この正体不明の胸の内を日向に相談していた。
その結果が…恋。
そんなバカな…!
今までしてきた恋は
こんなんじゃなかった。
もっとドキドキワクワクして、胸がウキウキして。
楽しい事ばかりだったのに。
こんなに苦しくて、もやもやして煩わしいのが恋だって言うの?