君色


To:北斗

無題

―――――――――――

終りにするって…アレ本気?

    ―END―


メール一件送信しました。



あたしは休み時間を待てずに、授業中にも関わらず北斗にメールを送った。



ヴヴヴヴ…

北斗の携帯がすぐにそれを受信すると、彼はこっそり内容を確認する。


一瞬こっちの方に目を向けたかと思ったら、数分のうちにレスが返ってきた。


ドキドキ…


震える手で、あたしはそのメールの内容を確認する。



From 北斗

無題

―――――――――――
ごめんな。

    ―END―




は?
ごめんなって何よ。

答えになってないっつーの!



メールじゃ拉致があかない事を悟ったあたしは、やっぱり休み時間にちゃんと話をしようと思い、携帯を閉じてかばんの中にしまった。
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