君色
ガシャーン!!
見事に電池パックがはずれ、液晶にひびが入る。
「な…なにすんのよっ!!」
あたしは授業中だと言うことも忘れて叫びながら、使い物にならなくなった携帯を拾いあげた。
「隠し撮りなんかしやがって!きもいんだよ!!」
うっ…
まぁ確かにあたしも悪いけど!!でも!!
「だからって壊す事ないじゃない!!!弁償しなさいよ!!」
「はっ嫌だね!!」
コホン。
ザマス先生が咳払いをしてあたしたちの口論を止めた。
「授業妨害ですか?放課後職員室まで来なさい。市川さんに須往くん」
「「…………」」
あたしたちは反論する事が出来なかった。