君色
「さっきのアレ…全然答えになってないよ」
次の休憩時間、早速あたしは北斗を呼び出し、待ちきれないとばかりにいきなり本題を投げ掛けた。
「なんでそんな必死になんの?…別に俺らそんな真剣に話合わなきゃいけない仲じゃねーじゃん」
う…。
それ言われたらそれまでですけど。
「ゲームはもう終りって事だよ、ゲームオーバー。」
「あ…あたしは終りにしたくないもん!こんな一方的なの納得できない」
「なに…まさかお前、俺に本気になっちゃったとか?」
「は!?」
なに言っちゃってんのコイツ!
「違うならいいじゃん。別にゲームオーバーで」
「じゃあ何?本気だったらどうな訳!?考え直してくれる訳!?」
悔しいけど…
その通りだよ。
「……………」
今、あんたに言われてやっと分かった。
あたしは…
あんたの事が好きみたいだ。