君色


「教頭」


片桐が口を開いた。


「はい?」

「さっき貴方何て言いました?」

「は?」

「席について静かにしなさいと言いましたよね?誰も席についてないし黙ってませんよ」



ピクッ。


俺のこめかみがその言葉に反応する。



「あ…あぁまぁ、それは…」


教頭が言い訳をするように言った。
< 60 / 270 >

この作品をシェア

pagetop