君色
俺達は、学校が終わるとすぐに、もう廃部になって使われていない部室に集結し、最後の打ち合わせを開始した。
そしてものの数分で、各々は予め決めてあった配置に散っていく。
俺は、駒たちがうまくやってくれる事を確信していたため
ゴールである廃倉庫に身を置き、奴らの登場を待つことにした。
時刻にして21:30分頃、ようやく待っていた車が到着した。
勿論、誰も免許なんか持っていないので無免許運転だ。
しかし車がなければ、あの女をここに運んでくる事はまず不可能に近い。
途中で大声をあげられでもしたら、それこそこっちが不利になる状況を作り出し兼ねないからだ。
さぁ、祭りを始めよう。