君色


「俺はこう見えて意外と慈悲深いからな。せめて選ぶ権利ぐらい与えてやるよ。
ここにいる30人に朝日が昇るまで殴られ続けるのと、ここにいる30人にマワされるのと、どっちがいい?」



「あははは!」

片桐が突然、狂ったように笑い始めた。



「…何がおかしい?」

「男に抱かれるのは嫌いじゃないよ。最も、このあたし相手に勃つ男がいたらお目にかかりたいもんだけどね」



……た、確かに!

つーかそんなの胸張って言う事じゃねぇし!!



「それに、あたしを抱くなら死ぬ覚悟で来な!なぜならあたしは…


エイズだからね!!」



……はぁーーーー!!??



俺の駒達も一斉にどよめき始め、不覚にも奴に隙を見せてしまった。
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