君色
クリスマスが終わると、すぐに冬休みがやってきた。
先生に会えない日が続いて、俺はとても退屈していた。
そんな時。
「あれー?北斗?」
「!中野…」
コイツと偶然再会した。
中野は、小学校の時からの同級生だったが
俺が荒れるようになってからは、ずっと会話を交わしていなかった。
なんとなく、俺はコイツを巻き込みたくなかったからだ。
「久しぶりじゃん。こんな所で何してるの?」
「お遣い頼まれたんだよ」
「………へぇ。やっぱ、何かお前変わったよな」
「は?」
「お遣い終わった後暇してんの?久々に俺んちで遊ぼうぜ」
「あ、あぁ…」
正直、少し戸惑った。
小学校の頃は、中野とだけはよく遊んでいたけれど、中学に入ってからパッタリとつるまなくなったから
何を話していいのかとか、どう接していいのかとか、そんな事ばかりを考えていた。