LOVE・LOVE・LOVE
そう、あの日から一ヶ月。
私は完全に先生を避けた。
掛かってくる電話、未開封のメール。
何度、躊躇したことか。
未読メールを開きたい、
先生からの言葉を聞きたい、
その気持ちを振り切って、
何度も削除ボタンを押してきた。
「…はあ。」
先生は厳重注意ということで
ことは収まったらしい。
でも、もう次はないから。
私は大きな溜息を吐きながら
保健室のドアを開いた。
「あ、れ?」
いつもいつ保健の先生の姿がない。
どこか出張でも言ったのだろうか。
一瞬迷ったものの、私はいつもの
ベッドにダイブした。
…もう、忘れるんだ。
一次の甘い夢。そう、あれは夢だったのだから。
暖かい布団に、
次第に瞼が落ちていく。
「ん…」
さあ、寝てしまおう。
私は夢の世界へと旅立った。