LOVE・LOVE・LOVE




そう、あの日から一ヶ月。



私は完全に先生を避けた。
掛かってくる電話、未開封のメール。


何度、躊躇したことか。
未読メールを開きたい、
先生からの言葉を聞きたい、


その気持ちを振り切って、
何度も削除ボタンを押してきた。






「…はあ。」



先生は厳重注意ということで
ことは収まったらしい。


でも、もう次はないから。





私は大きな溜息を吐きながら
保健室のドアを開いた。












「あ、れ?」



いつもいつ保健の先生の姿がない。
どこか出張でも言ったのだろうか。



一瞬迷ったものの、私はいつもの
ベッドにダイブした。




…もう、忘れるんだ。
一次の甘い夢。そう、あれは夢だったのだから。






暖かい布団に、
次第に瞼が落ちていく。




「ん…」






さあ、寝てしまおう。
私は夢の世界へと旅立った。











< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ねえ、もう一度。

総文字数/8,774

恋愛(その他)14ページ

表紙を見る
つまり、それは恋だった。

総文字数/4,228

恋愛(その他)6ページ

表紙を見る
Do you love me?[短篇]

総文字数/22,639

恋愛(その他)31ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop