日暮れの緋色
 比呂は怖くなって、両親の寝ているベッドにもぐりこみ、母に抱きつくと「怖い夢でも見たの?」と笑いながら一緒に寝てくれた。



 一時は安心したが、姉が消えたことを受け入れたくなくてあれから両親に姉のことを聞くのは止めた。



 しかし、昨日のことも夢のようで心配になり、またあの店を探しにきたのだ。
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