闇に染まる魔女

必然

リリーは悲しんだ。
その悲しみは、深く、黒い悲しみだった。
そんなリリーの前に、黒いコートを着た男が一人…。
「貴方は誰…？」
リリーは目を擦る。
「我は死神…」
それを聞いた瞬間、
「貴方が姉を殺したのね！？姉をかえして！！」
興奮するリリーに対し、死神は静かだ。
「それは無理だ。」
「それじゃあ私を殺してよ！！死神なんでしょ！？」
「死神だから…殺せない」
そう残すと死神は消え去った。