恋のどれい



「まぁ…でも、宣言したのはお前だかんね?」


「ぐっ」



熱があったから!!



「付き合ってんだし★」



「あたしはそんなの知らないっ!」





かぎを返して、いっしょに帰る。



ありえなかったことが、日常になっていく。



                                           

あたりまえになったら、はなれることはなかなかできない。



もとに戻っても、さみしいとか思ってしまうと思う。





あたしは、その覚悟がまだできていない。









「ん~…、あっ。デートでも行きますか」



「はっ?!」




明日は、土曜日。



あたしの予定は勝手にきめられてしまった。


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