恋のどれい
「ええと…」
芽衣はなんて言ったらいいのかわからないみたいだった。
俺は芽衣の額にキスをおとして、
「コメントしにくいな。ごめん」
芽衣は起きあがって、俺からはなれて正座しなおした。
「ありがとう…」
思いがけない言葉。
芽衣からそんなことを言われるとは思ってなかった。
「へ…なにが。ありがとう、なの?」
「だって。自分のこと話してくれて…うれしい」
「芽衣…」
引かれるとか、言わなきゃよかったとか、こんなこと心配する必要もなかった。
芽衣が好きだから。
ちゃんと、わかってくれたじゃん。
俺は芽衣を抱きしめた。
「ありがと…」
「こちらこそ、ありがとう。えと…」
「ん?」
芽衣にキスをして、尋ねた。