恋のどれい
って!なに言っちゃってるんだあたし!!
…前川くんの整った顔がおりてきて、優しいキスをしてくれた。
それからだんだん濃厚なキスになってきて、あたしは背中をのけぞらせた。
あたしの体がビクっと反応する。
前川くんの冷たい手が、あたしの肌に触れている。
あたしは、くすぐったいのを我慢…。
「……?」
前川くんの感覚がなくなって、あたしは不思議に思ってあたしは目を開く。
前川くんの降参のポーズ。
あたしの上にはもういなくて、手を挙げて正座している。
「なに…?」
「や。やっぱ…本気で、好きなのには手出せないみたい、みたいな…」