びば★高校生活
「そういえばずっと言おうと思ってたんだけど、敬語じゃなくていいよ」
『でも…』
「あたしら友達じゃん?しかも美波って呼びながら敬語じゃね(笑)」
確かに…
『じゃあ…お言葉に甘えて…タメ語でい?』
「もちろん!!そっちの方がいい」
にこっと笑った美波は凄く可愛かった
『美波、ありがとう』
「なにいきなり?」
『なんか言っておきたくて』
普通ならあたしのこと嫌うはずなのに
恨むはずなのに
優しい美波
「あたし、翔の彼女が奈津子でよかったよ」
『え…?』
「奈津子じゃなかったらきっとあたし諦めつかなかったよ」
そう言った美波の目は…
決して諦めきれていない目で
『美、波…』
あたしは自分の犯した罪の重さが凄く痛いくらい身に染みた━…
「あ、こっちが奈津子の部屋だよ」
『うん、ありがとう…』
「じゃ、着替えて15分後に部屋の前に集合。で、一緒にビーチまで行こう!!」
美波の言葉、表情
『じゃあ、また後で』
1つ1つが痛い━…