びば★高校生活





『春、希…どし…て』





「奈津」




びくっ


名前を呼ばれただけで体が反応、する






「久しぶり」




どくん、どくん



怖い






『…………っ…』



「なんだ、大友は速水の知り合いか?」




日比野先生が話しだす




「ぇえ、ちょっと昔に」





ぞくっ


「ね、奈津?…くす」






春希の笑みに恐怖を覚えたのは確かだ




「まぁ、とりあえず大友の席は…北沢」




「はい」



「北沢の隣だ」





「……はい」





春希が…翔くんの隣…





あたしの席からは少し離れてる





『…よか……よかった…』



その時


悠也が…





「…奈津子……奈津子…」



あたしのことを呼んでいたんて知るよしもなかった…







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