Memories - 年の差恋愛 -
「さあ、終わり!ありがとう」

「いえ、二人でやるとあっという間ですね」

二人で並んでソファに座る。

二人きりだと、少しだけ甘えてみたくなるのは私だけ?

コーヒーを飲みながら隣にいる飛田さんの腕に自分の腕をからませてみた。

「ん?どうした?」

持っていたコーヒーを置いて私の顔を覗き込んでくる飛田さんが可愛くて。

絡めていた腕に少しだけ力を入れて飛田さんの胸元に頬を寄せた。

「何でもないです」

きっと今私の顔は赤い。

自分でとった行動なのに、なんだかすごく大胆なことをしたような気がして恥ずかしい。

「はは。俺はうれしいな」

開いている方の手で私の頭をやさしくなでる飛田さんは、少しだけ鼓動が速い。

大好きな人に包まれるようにしているだけで、心が満たされるようだった。

しばらくゆっくりと過ごしてから早めのお昼ご飯を食べると、ドライブへ出かけることにした。

特に目的は決めていないドライブ。

何でもないことだけど、他愛もない話をしながら時々運転している飛田さんの横顔をみて。

真面目な顔でまっすぐに前を見ているその横顔は、すごく大人に見える。
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