Memories - 年の差恋愛 -
お昼休みも里奈や綾達と週末のことで盛り上がって。

「え、泊り!?」

「ちょ、声が大きいよ!」

飛田さんと一緒に過ごしたことを話すと、向かいに座っていた綾が体を乗り出すようにして聞いてきた。

全身で興味あります!って言っているようで、ちょっと怖いんだけど。

「すごーい。いいなぁ。遠藤君実家だからそういうの出来ないし」

呟くようにそういった綾を見て、遠藤君とはうまくいっているんだってわかる。

すごく幸せそうな綾が、かわいい。

「でもさ、佐智子のご両親すごいね、もう公認なわけ?」

食べ終わった食器を片付けていると、里奈が私の顔を覗き込んできて。

ちらっと振り返ると食後のコーヒーを飲みながら話しをしている飛田さんが遠くに見えた。

「公認って…うん、まあ、ね」

「寛大だわー。うちの親なら相手に殴りかかっているかも」

「殴りって…!」

まあ、私も考えなかったことはないけど。

「順番だけ間違えないようにすればいいんじゃない?出来たから結婚しますって。でもいまどきそれもありだと思うけどねー」
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