Memories - 年の差恋愛 -
うそっ。

男の人に、こんな風にダイレクトに言われたのは初めてで。

体は固まっているけど、頭はパニック!

ど、どうしよう。

キスは、正直気持ちよかったけど。

そこから先へいきなり?

結局のところ、飛田さんの気持ちもはっきり聞けていないままだし。

もちろん、経験がないわけじゃないけど・・・。

恐る恐る飛田さんの顔を見上げると、ん?と私と目を合わせてくれて。

そんな顔で見られると、なんでも受け入れちゃいそう・・・。

でも。

先へ進むのなら、やっぱはっきり聞きたい。

飛田さんの気持ちを。

「あの・・・」

ちゅっと額にキスをされて、うまく話す自信がなくなってしまう。

すぐに離れた唇で、私の名前を呼ぶ飛田さんが妙に色っぽくて。

でも、私が何を聞きたいのかをもうわかっているようで。

にっこりと笑いながら、私の頬をそっと撫でてくれた。
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