Memories - 年の差恋愛 -
キッチンへ行くと、母親がお昼ごはんを作っているところで。

「やーっと起きたのね!お昼ごはん食べるでしょう?」

「うん、おはよ。いただきます」

私の分まで用意してくれて、庭いじりをしていた父親と一緒に3人で食べた。

昨日の飲み会について聞かれたけど、楽しかったことを伝えて。

「2次会まで参加したから遅かったんでしょう?」

食後のお茶を淹れながら、母親にそんなことを聞かれたりして。

もう寝ていたかと思ったけど、帰ってきた時間、やっぱりばれてたんだ・・・。

まさか飛田さんと二人でいたなんて言ったら、怒られそうだし。

「そう、駅前のカラオケ」

なんとなく、嘘をついてしまった。

食後の後片付けをしながら、明日なにか手土産を持っていこうと思い立って。

キッチンでお菓子の材料を確認することにした。

えーっと・・・。

飛田さん、甘いもの食べるかな?

小さいころから、我が家のおやつは母の手作りときまっていた。

・・・というか、決まっていたわけじゃないけど、作るのが大好きな母は料理もお菓子もパンも家で作っていて。

市販のお菓子はあまり食べたことのない子供だった。

今から思うと、すごく贅沢な気がする。
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