Memories - 年の差恋愛 -
天気予報を見ると、明日の天気は雨。降水確率も高い。

あーあ、デートなのに。

焼き上がったマドレーヌを型から取り出し、網の上で冷まして。

その間に家事を済ませたりして、いつもの週末の時間を過ごしていた。

夕飯を食べた後、友人からの電話に1時間ほど付き合わされて。

内容は、彼氏とうまくいっていないという、まあいわゆる愚痴で。

そんなに嫌なら別れたらいいのに、なんていくら仲の良い友達にも言えないよねぇ。

電話を切った後、携帯を見るといつの間にかメールを受信していて。

あわててメールを開くと、飛田さんからだった。

『電話中かな?またあとでかけ直します』

受信した時間を確認すると、30分前・・・。

あわてて飛田さんに電話をかけると、コール1回ですぐにつながった。

『佐智子ちゃん?』

電話の向こうは、なんだか賑やかで。

すぐに飛田さんが外にいるのがわかった。

「あ、ごめんなさい。お出かけでしたか?」

『うん、ちょっと買い物・・・』
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