Memories - 年の差恋愛 -
社内恋愛
月曜日は、いつも足取りが重くなりがち。

充実した週末を過ごした後は、余計に通勤が苦痛に感じたりもする。

いつもなら起きるのも苦痛に感じるのに、今日はなんだか早く目が覚めてしまった。

昨夜眠れなかったらどうしようかと思ったけど、ぐっすり眠れたようで身体もすっきりしている。

「さて、と」

いつものように支度をしてキッチンへ行くと、朝ご飯を作っているお母さんに驚かれてしまった。

「どうしたの！？」

月曜日なのに！って大げさに驚くお母さんだけど、自分でも月曜日なのにって思ってます。

ソファで新聞を読んでいるお父さんも、ちらっと私を見て首をかしげたようだけど、言い訳するのもおかしいので冷蔵庫から牛乳を取り出した。

「早起きもいいでしょ」

しつこく聞いてくるお母さんに、どうこたえていいのか分からずに適当に言うと、くすくすと笑われてしまった。

「佐智子にも彼氏が出来たかー！」

なんだか無駄に大きな声で呟くお母さんに、ソファで新聞を読んでいたはずのお父さんが慌ててキッチンへやってきた。

「え、どうしたの、お父さん？」

その慌てっぷりに驚いて思わず声をかけてしまったけど。

彼氏や友達をあまり家へ連れて来たことのない私は、今まで付き合った人を親に紹介したこともなくて。

当然、そういうのに免疫のないお父さんはどうやら慌ててしまったようだ。
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