Memories - 年の差恋愛 -
「さてさて。金曜日、1次会で帰った独身って誰がいたっけ?」
箸を止めること無く捜査を始めた二人に、私は小さくため息をついた。
飛田さんからは二人の関係を秘密にするとかそんな話はされていないけど。
でも、社内恋愛を禁止されていなとはいえ、すべての人に理解されるとは思えない。
だからこそ、きちんと割り切ったお付き合いがしたいと思っていた私は、出来れば誰にも言うつもりはなかった。
「あとあと、飛田さん!佐智子と同じ部署の!」
「ああ、あのおじさん?」
何人か名前が出ていたようだけど、知らない名前ばかりで聞き流していた私は、飛田さんの名前に思わず箸がぴくっっとなってしまった。
「…ふーん。飛田さんかぁ」
目ざとい綾にはそんな私の反応はお見通しだったようで。
相手が誰かわかったとたん、二人は静かになってしまった。
それはそれで不気味なんですけど。
なんだか食欲がすっかり失せてしまった私は、なかなか進まない箸でおかずをつついてみたり。
食べることをあきらめて箸を置き、お茶を飲んでいると綺麗に食べ終わった二人がぐいっと顔を近づけて来た。
「で?どうなったの?」
「…何が?」
なんで私ばかりそんなにあれこれ聞かれるのだろう?
二人にあれこれ質問されてすっかり気分が悪くなった私は、これ以上しゃべるものかと黙ることにした。
箸を止めること無く捜査を始めた二人に、私は小さくため息をついた。
飛田さんからは二人の関係を秘密にするとかそんな話はされていないけど。
でも、社内恋愛を禁止されていなとはいえ、すべての人に理解されるとは思えない。
だからこそ、きちんと割り切ったお付き合いがしたいと思っていた私は、出来れば誰にも言うつもりはなかった。
「あとあと、飛田さん!佐智子と同じ部署の!」
「ああ、あのおじさん?」
何人か名前が出ていたようだけど、知らない名前ばかりで聞き流していた私は、飛田さんの名前に思わず箸がぴくっっとなってしまった。
「…ふーん。飛田さんかぁ」
目ざとい綾にはそんな私の反応はお見通しだったようで。
相手が誰かわかったとたん、二人は静かになってしまった。
それはそれで不気味なんですけど。
なんだか食欲がすっかり失せてしまった私は、なかなか進まない箸でおかずをつついてみたり。
食べることをあきらめて箸を置き、お茶を飲んでいると綺麗に食べ終わった二人がぐいっと顔を近づけて来た。
「で?どうなったの?」
「…何が?」
なんで私ばかりそんなにあれこれ聞かれるのだろう?
二人にあれこれ質問されてすっかり気分が悪くなった私は、これ以上しゃべるものかと黙ることにした。