Memories - 年の差恋愛 -
二人の時間
忙しい一週間が終わり、金曜日は定時で上がることが出来た。

飛田さんは変わらず忙しそうだけど、今日中に何とか終わることが出来そうらしい。

週末は比較的早く帰る人が多い中、飛田さんを含めた数名が残業する中会社を後にした。

駐車場で車のエンジンをかけたとき、メールを受信して。

『今夜の予定は？21時には仕事上がります』

飛田さんからのメール。

会えるのは明日だと思っていたから、飛び上るほどうれしい。

『予定はないです。ご飯作って待ってますね』

飛田さんにメールしてから慌てて自宅へ電話をする。

お母さんに夕飯をもう一人分追加で作ってもらうように連絡をして、足りない食材を買ってから帰宅した。

「ただいま！」

慌てて着替えてからキッチンへ行くと、いつもよりもにこにこしたお母さんが料理をしていて。

「誰が来るのかしらね？」

「あ、ち、違うよ！あの、お弁当箱に詰めて持って行くから！」

さすがにいきなり我が家へ連れてくるのでは、飛田さんだって困るだろうし。

それに金曜日はお父さんもきっと早く帰ってくる。
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表紙・目次

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