僕の女王様
「千里、聞いたよ」


一応恐る恐る聞いてみる。


僕に対して怒りを抑えてくれたことは一度としてない。


「あら、じゃあ、話は早いわ。頑張ってね」


要するに、自分を捕まえろということらしい。


誰かと違って、成績、運動神経、容姿。


この際、成績と容姿は関係ないが、すべて一般的な自分に何ができるというのだろう。


「佐久間、お前も走り込みか?」


最近、ジョギングしている同級生によく合う。


もちろん目的の日は文化祭だ。


そんななか1番会いたくない人物に会ってしまった。
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