僕の女王様
「くやしい・・・」


そう言って眉をひそめる千里は可愛いと思う。


「だいたいこの企画自意識過剰よね。私と出掛けたくない人にとっては経費の無駄でしかないのに」


机に腰を下ろし脚を組む。


僕にしか見せない姿だ。


「実際、人気投票で選ばれてるんだから景品としては妥当じゃない?」


「景品っていうな」


拗ね様子でつぶやく。
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