僕の女王様
「そりゃあ、恋敵があなたから離れてくれたのは私にとって嬉しい限りです」


初めて紹介された時は、まだ幼い少女だった。


会社が好きだった。


社長も尊敬できた。


それだけの理由で、この縁談を了承した。


それだけの価値のある縁談だ。


当時付き合っていた彼女はいたが、結婚など考えていなかった。


2つ返事で彼女は納得してくれた。
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