僕の女王様
「千里先輩、おはようございます」


「おはよう」


優雅に挨拶を返す千里は一時間前の彼女と同一人物とは思えない。


「きゃー、千里先輩に挨拶してもらった」そう言って友人のもとに帰っていく後輩に、朝の醜態を見せてやりたい衝動に駆られる。


「佐久間、お前いつも千里様と一緒に登校しているけど、どういう関係なんだ」


こいつは、女王様の信者の一人で僕の友人三崎勇人。


「幼馴染み」


「幼馴染み・・・それだけ?」


勇人は探るように僕を見る。
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