僕の女王様
「千里・・・?あんまりきれいになっていたからわからなかったよ」


留学先でお世辞に磨きがかかる。


女王様と僕の天敵は難なく再開した。


できることなら会いたくなかったし、会ってもほしくもなかった。


どうも僕は神様に見放されているらしい。


同じ学校というのは、分かっていた。


でも、同じクラスに転校してきた。


最悪だ。


僕が思い描いた最悪のシナリオがここで繰り広げられるらしい。


千里と一緒にいられる時間は減るだろうし。


嫌みを言われる回数も増えるだろう。


何より心配なのは彼が女王様の特別だと言う事だ。
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